チャイルドマインダーは、少人数の子どもと接する仕事という事で、子どもと遊んでいればよいだけの楽な仕事だと思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。子どもは遊びの中からも様々な事を学び、成長していきます。

子どもの成長段階に合わせて遊びを設定する、ケガをしないような環境を作る、といった事も保育者の仕事です。また、子どもの保育の方向性について、育児の悩み相談など、保護者とのコミュニケーションも欠かせません。

親とのコミュニケーション

少人数保育であることの良さは、集団保育よりも子どもと保育者が密接に関われるという事ですが、これは親とのコミュニケーションにも言えます。集団保育では、お迎え時間が何人も重なってしまう時があり、親が子どもの悩みについて話したくても、その場では充分な時間が取れない事があります。

もちろん事前に話し合いの場を設けて面談する事も可能ですが、親が必要としているその場でというのは難しい時があります。しかし本来であれば子どもの状態は一日一日違うので、毎日でも保育者と親とが子どもについて話し合うべきなのです。チャイルドマインダーでは預かれる子どもは1日最大3人までなので、お迎え時などに充分なコミュニケーションを取り、子どもの状態や子育ての方針について共通の認識を持つ事が出来ます。

特に初めて育児をする人は、自分の子育ての方法が正しいのかと不安に思いながら子どもと毎日向き合っています。そういった親とのコミュニケーションで大切なのは、まずその頑張りを肯定してあげる事です。

自分は頑張っているのに、子どもがなかなかご飯を食べてくれない、寝てくれないなど悩んだ母親にまず共感し、アドバイスを与えるというよりは一緒に解決策を考えていくというスタンスが大切です。保育者が上に立つのではなく、共に子どもを育てる横の立場で親とのコミュニケーションを取る事で、親は安心して子育てに臨む事が出来ます。

子どもとのコミュニケーション

チャイルドマインダーが預かる子どもの対象は12歳までなので、言葉でコミュニケーションを取る事が出来る子もいれば、まだ出来ない子どももいます。どちらにしても大切なのは、子どもに安心感を持って過ごしてもらうという事です。

スキンシップを取る、一緒に遊ぶ事はもちろん、笑顔で子どもと全力で向き合うこと。この人は自分の事をきちんと見てくれている、と子どもが思えば、自然と心を開いてくれるでしょう

部屋の安全対策

特に小さい子どもは、予測不能な行動を取ります。立っている状態から突然前や後ろにバタンと倒れて遊ぶ事もありますが、倒れた先に危険な物がないかどうかは気にしていません。子どもは危険を予測する事がまだ出来ないので、子どもの代わりに危険を予測し、ケガにつながる危ない物は取り除いてあげましょう。

  • テーブルなどの角には保護テープを貼り、部屋の中に尖った所がないようにする
  • 出入り口には柵をつけ、子どもが1人で出ていけないようにする
  • 家具に転倒防止のつっぱり棒などを付ける
  • 窓に物がぶつかってもガラスが飛び散らないよう、飛散防止フィルムを貼る

月齢別おすすめのおもちゃをご紹介!

子どもの月齢に合わせたおもちゃを提供する事で、その子の手指などの発達を促す事につながります。子どもにとって遊びとは、生きる為の学習そのものです。ここでは0~1歳の子どもの月齢ごとにおすすめのおもちゃを紹介したいと思います。

生後0か月から6か月頃まで

 ・ガラガラ

赤ちゃんは母親のおなかにいる時から音を聞き取る事が出来るようになります。

生まれてすぐの赤ちゃんは自分で移動する事が出来ませんし、視覚や聴覚も未発達で、ぼんやりとしか見え聞こえしていません。ガラガラを近くで振ってあげる事で、赤ちゃんは音を感じ、ガラガラの中で動くカラフルな色を追視し、脳が刺激されます。

また、自分でガラガラを握れるようになると、1人で遊ぶ事も出来ます。握る事で手指の発達が促される事に加え、ガラガラを口に持っていって舐めるなど、遊びの幅が広がります。

★手作りのおもちゃを使わせる場合は、部品が取れて誤飲してしまわないよう注意が必要です。

生後6か月から9か月

 ・布絵本 ・歯固め 起き上がりこぼし

6か月になるとおすわりが出来るようになってきます。

布製の絵本は視覚を刺激するだけでなく、握るとカシャカシャ音が出るものもあり、触覚と聴覚も刺激してくれます。赤ちゃんはいないいないばあが好きなので、そういった仕掛けのある絵本も良いですね。

歯も生え始める時期で、口の中がむずむずして何でも噛みたがるので、歯固めを与えてもよいでしょう。

起き上がりこぼしは赤ちゃんのわずかな力でも揺れる動きが楽しめ、赤ちゃんが1人で何度も遊べるのでおすすめです。

 ★歯固めなど口に入れる物は、部品が取れないか注意して見ながら与えます。角があるもの、硬い物は口の中を傷つけるといけないので、シリコン製の柔らかい物の方が良いかもしれません。

10か月から1歳半

・まねっこ遊び ・コップ重ね

ハイハイが出来るようになり行動範囲が広がる為、目に見える物は何でも触りたがります。戸棚の扉やリモコン、ティッシュなど、開けたり押したり出したり、身近な物をおもちゃとして遊びます。とは言え、本物をおもちゃにされては困る事もあると思うので、おもちゃを買うか、似ている物を作ってあげましょう。

ティッシュの空き箱にミニタオルをたくさん詰めておくだけでも、出し入れして遊べます

コップ重ねは発達段階に応じて遊び方が変化します。1歳になるまでは、赤ちゃんが自分でコップを重ねる事は難しいので、大人が代わりに重ねてあげます。すると、それを倒して遊びます

子どもは単純な遊びがとっても大好きなので、このような遊びは好んで何度もします。1歳を過ぎると自分でもコップを重ねられるようになってきます。また、色もカラフルなので、色を教えてあげながら遊ぶ事も出来ます。

1歳半から2歳

・おままごと ・絵本 ・ブロック、積み木

大人の真似をして、自分で何でもしたがる時期です。また、言葉の発達もめざましい時期なので、たくさん声かけをしたり、物の名前を言いながら遊んだりする事で、子どもは自分の中に言葉をどんどん蓄えていきます。

それを言葉として口にするのは先かもしれませんが、この時期に大人が指差しをしながら言葉を教えてあげる事が大切です。

また、自分でブロックや積み木などを組み立てて、何かに見立てて遊ぶ事も出来るようになってきます。積み木を重ねて家にしたり、ブロックを長くつなげて電車ごっこをしたりと、遊びがどんどん広がっていきます。

おすすめのおもちゃを紹介しましたが、子どもにおもちゃを与える時に大切なのは、おもちゃ任せにしないという事です。子どもは自分の信頼している保育者との愛着関係を通して、物事を学んでいきます。

例えば、子どもがブロックを床の上で前後に動かして「ブーブー」と言いながら遊んでいたら、「くるまだね!かっこいいね!」などと保育者が応じてあげる事で、子どもは「ブーブー」を「くるま」と認識し直して、「くるま」と言えるようになってきます。

どのおもちゃで遊んでいても、その時子どもが伝えようとしている事を感じ取り、言葉にして返してあげる事が出来るのはおもちゃでなく保育者です。