保育に関する職業は様々ありますが、いったい何が違うのでしょうか?
チャイルドマインダーと他の職業の違いを比べながら、それぞれの特徴をご紹介します。

チャイルドマインダーと保育士の違い

チャイルドマインダーと保育士には、大きな違いが2つあります。
・チャイルドマインダーは民間資格。保育士は国家資格。
・チャイルドマインダーは少人数保育。保育士は集団保育。
(働く環境によって、差はあります)

「国家資格」とは、国の法律に基づいて、個人の能力、知識が判定されて、特定の職業に従事すると証明されるものとされています。資格によっては、年齢、学歴、実務経験等による制約があります。保育士は国家資格の中でも「名称独占資格」と呼ばれ、資格取得者以外の者が保育士の呼称を利用することは禁止されています。

「民間資格」は、企業・民間団体・学校が認定する資格で、法律の規制がありません。しかしいずれの資格も、その人物が一定の能力を持っていることを証明します。国家資格と比べて知名度や信頼度が低い資格もありますが、社会情勢や需要があって生まれた資格もあり、民間資格が国家資格より劣っているということではありません。

チャイルドマインダーも民間資格ですが、保育士資格を有する方が自分の資質向上の為に取得を目指す資格でもあり、保育の世界で認知度・信頼性の高い資格です。

保育士の働く環境は様々ですが、一般的な就労先である保育所の保育は「集団保育」に位置づけられます。これは、国が定めている職員配置の最低基準では、1人の職員が保育出来る人数が3人(0歳児)から30人(4・5歳児)と多いことや、大きい施設では全体の人数も多いためです。集団保育では、食事の時間、お昼寝の時間、活動する時間など、大体の生活の流れが決まっています。

一方、チャイルドマインダーは「少人数保育」、または「家庭的保育」と呼ばれます。これは、チャイルドマインダー1人が保育することの出来る子どもの人数が3人まで、もしくは補助者がもう1人いれば子ども5人までで、少人数であるためです。子どもの人数が少なく、家庭と同じような環境で保育出来るため、子ども一人ひとりに合わせてそのときどきで生活の流れを変えるなど、集団保育に比べると細やかな保育をすることが出来ます。

チャイルドマインダーと幼稚園教諭の違い

チャイルドマインダーと幼稚園教諭とは、保育士との違いよりも大きな違いがあります。

・幼稚園教諭は「教員」で教育が主な目的であるが、チャイルドマインダーは福祉が目的。
・預かる年齢が、幼稚園は未就学児のみだが、チャイルドマインダーは0~12歳。

幼稚園は教育機関であり、文部科学省の管轄です。つまり、学校の1つとして位置づけられているため、そこで働く人は「幼稚園教諭」の教員免許を取得する必要があります。未就学児に生活する上での知識を教育する役割を持ちます。

幼稚園では子どもを預かる時間も基本的には4~5時間と短いですが、現在は「幼保一元化」といって保育ニーズの多様化に対応するため、延長保育を行っている幼稚園も増えてきています。

教育を目的としている幼稚園教諭に対し、チャイルドマインダーや保育士は福祉を目的として子どもを預かり、保育します。就労などの理由で保護者の保育を受けられない子どもを、保護者の代わりに保育するのです。

そのため、チャイルドマインダーでは預かる年齢も幅広く、0歳から12歳までが対象です。保育士との違いでも述べましたが、チャイルドマインダーは少人数保育で細やかな保育が出来るので、保護者の希望に沿って教育を目的とした生活の流れを作る事も可能です。その場合、幼稚園の保育内容との違いは少なくなるでしょう。

チャイルドマインダー資格を取得する保育士・幼稚園教諭が増、その理由とは

保育士・幼稚園教諭として実際に働いている方が、チャイルドマインダーの資格を取得するケースが増えています。

その理由としては、「保育の理想と現実との違い」が多いようです。

・ずっと憧れていた、子どもと接する仕事に就いたのに、実際には書類作成や事務的な仕事も多く、子どもと密接な関りが出来ない・・・。
・子どもの人数が多いので、一人ひとりがどのように活動しているか目を配りきれない。
・みんなと同じように行動出来ない子がいるが、その子のペースには合わせてあげられないので、可哀想。

などなど、歯がゆい思いをしながら仕事をしている方は少なくありません。

保育士・幼稚園教諭は、子どもの発達に合わせて援助を行うことがやりがいの仕事です。

しかし、保育所・幼稚園では1人の職員がみる子どもの人数が多いために、集団行動が取れない子にとっては居心地が悪いことがあります。理想の保育では、このような子にこそ援助を行って、みんなと一緒に過ごすことの喜びを感じてもらったり、1人の時間も作ってあげたりしたい所ですが、大きな施設であるほど、個別に対応することは難しいのです。

そこで理想と現実との違いに落胆した方が、理想の仕事を求めた末にたどり着くのがチャイルドマインダーなのです。

チャイルドマインダーとベビーシッターの違い

チャイルドマインダーとベビーシッターはどちらも民間資格であり、自宅やその他の場所で少人数保育をする職業です。いったい何が違うかというと、

・ベビーシッターは資格がなくてもなれるが、チャイルドマインダーは資格を取得しないとなれない。
・ベビーシッターは預かれる子どもの人数に定めがないが、チャイルドマインダーは3人まで。

ベビーシッターは資格がなくても誰でもなれます。

しかし、それでは信頼性が低いので、仕事を得ることは難しいでしょう。公益社団法人全国保育サービス協会が実施しているベビーシッター資格認定試験というものがあり、協会の講習を修了し、在宅保育の実務経験がある人が認定試験に合格すると、認定ベビーシッター資格を得ることが出来ます。この資格を得ることで、一定の要件を満たすベビーシッターの信頼性を高めることが出来ます。

また、預かる子どもの人数は決まっていませんが、通常一度に預かるのは1家庭の子どもですので、1~2人を預かることが多いです。

チャイルドマインダーはイギリスで生まれた歴史ある資格で、ベビーシッターよりも専門性の高い職業です。誰でもなれるわけではなく、チャイルドマインダー認定試験に合格した人だけがなれるのですが、認定試験を受けるためには講座を受講、修了していることが条件となります。

また、チャイルドマインダーは3人まで預かることが出来ます。訪問型では一度に1家庭の子どもを保育することしか出来ませんが、自宅で開業すれば、最大3家庭まで受け入れることが出来ます。