チャイルドマインダーの資格を取って、それまで知らなかった保育の視点を学ぶ事が出来ました。それは主に、子どもや保護者と接する時に大切な事です。また、実際に仕事をしていて、チャイルドマインダーの仕事の難しさ、やりがいについても分かりました。

チャイルドマインダーの資格から学んだ事

子ども、保護者との接し方

現在では保育を必要とする家庭の中には、複雑な家庭事情を抱えているものも多く、子どもを保育するだけでなく、保護者への支援も必要です。例えば1人親家庭では、親が子育てで大変な思いをしていても周りに頼れる人がいない事もあります。

子育てについて悩んだ時は、同じように子育てをしている人と話をするだけで、気持ちが楽になるものです。チャイルドマインダーは、同じ子育て経験者として、また保育のプロとして、保護者の相談に乗ったり、アドバイスをしたり、保護者とも密接に関わっていく必要があります

保護者の相談に乗り、アドバイスをする時には、気を付けなくてはいけない事があります。

それは、保護者の頑張りを否定しないという事です。

子育ての経験者や、保育について学んでいる者からすると、初めて子育てをする人の不器用さをもどかしく思い、「もっとこうしたら良いのでは?」と思う事もあります。他人が聞くと笑ってしまうような事もありますが、実際に保護者から受けた相談に、次のようなものがあります。

入浴時に子どもにジュースをたくさん飲ませすぎてしまい、その後の夕飯で子どもが全然食べなかった。

→これは、子どもが飲みたいと言うままにジュースを与えてしまった事がいけないので「もう少しでご飯だから、我慢してね。今日のご飯は○○だよ。」などと親が子どもの気持ちを上手に流してあげる事が出来たら良かったですね。

子どもが夕飯を食べ終えるのに1時間もかかり、その後の片づけが遅くなって、寝る時間も遅くなってしまい、毎日苦労している。

→子どもが食事の途中で遊んでいるようなら、もうお腹が満たされているのだろうから、その時点で食事は片づけてしまいましょう。食事の時に遊ばない、という事を伝える事も大切です。また、食事の量が子どもにとって適量であるか、再確認する必要があります。

この時の保護者は真剣に子どもと向き合っています。それを否定する事は、子育ての自信を無くし、子どもと向き合う意欲を無くしてしまう事にもつながりかねないのです。

チャイルドマインダーが「こうしなさい、ああしなさい」と上から物を言うのではなく、保護者の頑張りを認めつつ、「じゃあこういう風にしてみたらどうだろう?」と、同じ目線で一緒に解決策を考える事が大切です。

保護者の保育方針に沿うように

本の読み聞かせ

子どもと接する時に一番大切なのは、安心感を持ってもらう事です。笑顔で、ゆったりとした雰囲気を持って接する事はもちろんですが、子どもの甘えを充分に受け止めてあげ、時には要求に応じてあげる事で、子どもなりに「この人は信頼できるなあ」という愛着を持ってくれます。

子どもの要求をすべて聞くわけではなく保護者の意向に沿って保育をしていく必要はあります。

例えば、3歳の子が食事の時にお箸の練習を始めていて、まだ上手く食べられないので保育者に「食べさせて」と言った場合に、保育者はどうすれば良いでしょうか。保護者によって、次のような対応に分かれるでしょう。

 ・少しでもお箸を1人で使えた事を褒め、残りは食べさせてあげる。
 ・もう少しお箸で頑張ってみようねと励まし、最後まで1人で食べさせる。

 
これはどちらが正解という事ではなく、保護者の意向により考えるもので、子どもの性格によっても対応が変わる場合があります。食事の面だけでなく、様々な場面での対応を保護者と一緒に考え、どういう方針で子育てをしていくかの共通認識を持って保育をしていきます。

保護者と保育者の間で対応が変わってしまうと、「ママは良いと言ったのに、先生はダメと言った」と、子どもが混乱してしまう事になります。

チャイルドマインダーの仕事の中で気付いたこと

チャイルドマインダーの仕事の難しさ

実際に仕事をしていて難しいと感じるのは、子どもを複数預かっている時です。少人数保育ではありますが、一度に3人保育をしていると、目が届かない時があり、危うくケガをさせてしまいそうな時があります。

特に1歳、2歳の子は動きが活発になってきているけど言葉でのコミュニケーションがまだ取れない事があります。子ども同士でのおもちゃの取り合いから噛みつき、部屋の中を走ろうとして転倒、衝突など、思わぬケガにつながるので、注意が必要です。

もちろん常に目は配っていますが、そうしていられない時もあるのです。1人の子が絵本を読んでほしいと言って、その子と絵本を読んでいると、目線がそこに集中してしまうので、他の子も呼んで絵本をみんなに読み聞かせするなど、視線が1つの所に固定してしまわないように気を付けています。

また、大人が自分1人なので、もう1人いてくれたらと思う時があります。子どもが食事中にむせて少し吐いてしまった時、その処理をしていると他の子に食べさせてあげられないなど、どうしても1人についていないといけない時は、もどかしい思いをします。

チャイルドマインダーの仕事のやりがい

少人数保育で子どもと密接に関われる所は、やはりチャイルドマインダーの一番のやりがいです。保護者と話し合いを充分に行って、子どもの特性によって保育の方法を考える事は、集団保育の場では現実的に難しいのです。

子どもの良い所を伸ばしてあげるように関りを持ち、その結果子どもの成長を感じられ、それを保護者と共に喜び合えた時に、チャイルドマインダーになって良かったと思います。

集団保育では食事の時間、昼寝の時間おやつの時間などが決まっているので、食事が早く終わる子は他の子を待っていなければならないなど、我慢を強いてしまう事もしばしばあります。

少人数保育では、それぞれのペースで、子ども自身も伸び伸びと活動しているのが分かりますし、それぞれの好きな事を出来る限り好きなだけやらせてあげられるので、本当に家庭的な保育だなと感じます。