チャイルドマインダーは保育士と比べると知名度もまだまだ低いのですが、子育て中で待機児童問題と直面しているママ達からは、注目を集める存在です。チャイルドマインダーの需要、将来性について、考えてみましょう。

チャイルドマインダーの需要と待機児童問題

待機児童の現状

就労などの理由で保育所に子どもを入所させたい、と思って申し込んでも、入所させたい時にすぐ入所させることは出来ません

各市町村に入所の申請を出して、それが受理されるためには、審査を通過しなくてはなりません。以下の条件によって、入所出来るかどうかが決まります。

・入所の理由(就労、技能訓練)
・家庭環境(片親家庭、祖父母の協力の有無など)
・同じ時期に入所を希望している人が他にもいないか
・希望の保育所に空きがあるか

同じ時期に入所希望の家庭が複数いるのに保育所の空きが足りない場合、入所の理由や家庭環境によって点数がつけられ点数の高い順から入所が決定します。

仕事が決まっているのに入所出来なかった場合、一時保育等を利用しながら入所に空きが出るのを待ちます。

しかしながら、満一歳前後で子どもを預けようとする人が多く、1歳以上では空きがなかなか出ないのが現状です。

特に首都圏では待機児童問題が深刻で、一番入所しやすい4月に子どもが満1歳になるようタイミングをはかって、3月か4月に出産するという計画出産をする方もいるほどです。それでも入所出来ない待機児童はたくさんいます。

待機児童の数

・平成27年4月時点→ 23,167人
・平成27年10月時点→45,315人

この数字からも分かるように、年度初めに比べて年度途中での入所の方が難しいです。
待機児童問題の対策がされていても、待機児童の数はここ数年でそれほど減っていません。

・平成26年10月時点→43,184人
・平成25年10月時点→44,118人

そこでチャイルドマインダーは、保育所に代わる保育の場としても、需要が高まっているのです。

また、保育所と違って少人数保育なのでゆったりとした雰囲気を持ち、子どもが安心しやすい環境の中で保育してもらえるということで、あえて保育所よりもチャイルドマインダーを選んで預ける方もいます。

保育所だとお友達とのトラブルや、感染症のうつし合いなどのリスクも高いですが、それがないのもチャイルドマインダーの利点です。

現在のチャイルドマインダーの求人は少ない

しかしながら、まだまだ求人が少ないのが現状です。保育の場では知名度は高いものの、世間一般でのチャイルドマインダーの認知度が低いために、求人の雑誌やサイトではほとんど募集はありません

「チャイルドマインダー」の仕事を探しても、保育園での保育士補助の仕事や、ベビーシッターとしての仕事を紹介される方が多いです。

チャイルドマインダー発祥のイギリスから委託を受けているNCMA,JAPANを卒業したチャイルドマインダーが全国に2万人以上、その他の協会で資格を取得した方を合わせても数万人にとどまっていて、チャイルドマインダーの有資格者は少ないのです。

2010年時点での保育士の累計登録者数が106万8838人ですから、その差は歴然です。

自分で開業するよりも、資格を取得した協会のサポートや紹介を受けて仕事を得ている人が多いようです。

チャイルドマインダーの将来性

チャイルドマインダーはまだ日本に入ってきたばかりなので、これから伸びていくお仕事です。チャイルドマインダーの資格保有者は、今は数も少ないですが、保育士や幼稚園教諭、看護師がチャイルドマインダーの資格を取得して転職するケースがあり、有資格者の増加とともに求人数も少しずつ増えてきています。

元々資格がある方がチャイルドマインダーになれば、その専門性はとても高いので、保育所よりもチャイルドマインダーに預けたいという親も増えてくるでしょう。

また、たいていの保育所は遅くても夜7時までなど、夜間は保育をしていません。夜遅い時間に仕事をしていた方が保育所に預けられないために仕事を諦めるケースがありますが、保育所の代わりに預けられる環境があれば仕事を諦めなくてもよくなります。

保育所が終わる時間に保育ママにお迎えをお願いし、仕事が終わるまでは保育ママに預けている方もいるようですが、これでは子どもが1日に2ヶ所で過ごすことになり負担をかけてしまいます。

開業したチャイルドマインダーの采配次第ですが保育所では対応できないこのようなニーズに対応していくことも出来るので、チャイルドマインダーの需要は高いと言えます。

子育て中の方、保育の仕事をしたい方の両方から注目を集めているチャイルドマインダーが、保育所と同じくらい利用される日も遠くないかもしれませんね。